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長身女性の小説

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GTS48

「福山さ~ん。また伸びてた・・・」
と、言いながら事務所に入ってきたジュニアアイドル陽季かれん(ひのきかれん)は泣きそうな顔をしていた。
かれんは小学6年生になったばかり。
今日は学校で身体測定があると言っていたのだが・・・
「それで、何cmになってたんだ?」
「うっ。女の子に身長は聞かないものよ?」
「それは体重だろ。いいから、何cmだったんだ?」
「186cm。もう最悪。」
かれんは小3の時にデビューした。
その頃はクラスで2,3番目位の背の高さだったのだが、ここ1,2年で急成長しダントツで1番になった。
「これだけデカかったらもう終わりでしょ。引退します。」
「まあ、待てって。デカいからって人気が出ないとは限らんぞ。」
「だって、こんなにデカいアイドルいないでしょ?もともと大して可愛くもないし、ここらへんで・・・」
「駄目だ、駄目だ、駄目だ!逃げちゃダメだ!つらい時こそ頑張るんだ!」
「もう、何言ってるのかわかんないよ~もともと大して人気無いでしょ?私もそんなにアイドルしたいわけじゃないし。」
「そんな事言うなよ~結構ファンいるよ!CS放送でやってるクッキンアイドルもどき評判いいよ!」
「でもそれしかないし・・・それにあれは小さな子がやるから可愛いんでしょ?あの衣装もきついんだよね・・・
最近じゃへそが見えちゃってるしさ。ロケに行ったらみんなに驚かれるんだよね、こんなに大きいんだって。」
「それがいいんじゃないか!それがわからないなんて、人生の半分を無駄にしてるよ!」
「福山さんの言うことはなんだかよくわからないんですけど。勢いだけで喋ってますよね?」
「勢いが重要なんだよ。勢いさえ良ければ人生なんとかなるもんなんだよ。俺は勢いだけでここまでやってきた。」
「そうかなあ。でも間違いなく人気は落ちてきてるでしょ?」
「いやそんなことはないぞ。むしろ身長の伸びに比例して人気は上がってる感じだ。」
「ホントですかあ~?福山さんの言うことは素直に信じられないんですよね。男の人なんて小さな子のほうが好きでしょ?」
「ほんとに人気出てるんだって!男が小さい子の方が好きというのも偏見だぞ。大きな子の方が好きという男もいるぞ。」
「それって少数派でしょ?一部のマニアみたいな・・・」
「そんなことないって!実際クッキンアイドルもどきのほうは、メインターゲットの小学生には大きくなっても影響ないし、
大きなお友達の一部が確かに離れて行っているが、ギャップがいいといって新たにファンになる方が多いんだ。」
「ギャップって?」
「そりゃもちろん正に小学生といった童顔なのに、大人をはるか頭上から見下ろすというのがいいんだよ。
この前のロケの小さなおばあさんとの共演はすごかった。あのおばあさん、かれんのへそぐらいまでしかなかったろ?」
「そんなに小さくなかったよ!私もそこまで大きくないし!脇の下ぐらいだったんじゃないかな・・・」
「まあともかく男というのはギャップに惹かれるもんなんだよ。」
「そうかなあ。でも他の仕事って一切ないじゃん。」
「うんまあ、それが一番の悩みなんだよなあ。だが、心配するな。結構好感触な話もあるんだ。」
「ふーん。まあ私はどっちでもいいけどね。忙しくなるのも嫌だし、別に芸能界にしがみつきたいわけでもないし。」
「とにかく、クッキンアイドルもどきだけでも相当ファンがいるんだ。辞めるなんて言うなよ。仕事には手を抜くなよ。」
「それはわかってるよ。与えられた仕事はちゃんとやるから。」
「よし、じゃあ今日は仕事が無いからかえって休め。これファンレター。返事書けよ。」
「はーい。じゃあまたなんかあったら連絡してくださいね。」


と言ってかれんを送り出したあと、マネージャーの福山明は悩んでいた。
確かにクッキンアイドルもどきの人気が上がっているのは嘘ではない。
だがしかし、他の仕事が取れないのも事実なのである。
女優として活躍するのはほぼ絶望的だ。
あれだけ高身長な役というのはまずないだろう。
あったとしても今度はあの童顔が逆に障害になるだろう。
バラエティ番組ならまだ芽はありそうだが、共演することになる男性タレントが嫌がるのだ。
当然かれんと並べば小さく見えるし、鯖を読んでいるタレントにとってはもっての外だ。
かれんに面白いことが出来るかというのももちろんある。
身長を見ればモデルと言う選択もありそうだが、やはり童顔がネックになりそうだ。
スーパーモデルなのかティーンモデルなのかよくわからない感じだ。
歌手デビューという道もあるが本人があまり乗り気ではないし、歌も下手ではないがそこまでうまくもない。
ユニットを組ませるという選択もありそうだが、ますますかれんの長身が目立ちそうだ。
と、色々と考えてみたが考えはまとまらなかった。
まあクッキンアイドルもどきの契約もあと一年はあるし、何かしら仕事はあるだろう。
とりあえず手当たり次第に売り込んでいくしかない。
なんとかなるさと軽く考えて福山は席を立った。
しかし、出かける直前にふと頭をよぎった不安。
かれんがこれ以上身長を伸ばしたらどうしよう・・・


それから一年後。
同じ事務所で同じようにかれんが入ってきた。
ちょっと違うことといえばかれんが屈む角度がきつくなったということだろうか。
「福山さん・・・あたし、もう、やだ・・・」
「どうしたんだ?今日はまた一段と暗いな!辛い時こそスマイルだぞ!ほら!」
「ふざけないでください!そんな気分じゃないんです!」
「ほんとにどうしたんだ?ははあ、わかったぞお前・・・」
そこまで言った福山の顔にかれんの大きな手が飛ぶ。
「言わないでください!それ以上言わないで!」
「痛い!痛い!口を塞がずにアイアンクローしてるぞ!とりあえず離してくれ!」
「あっ!すいません。つい。」
「なんだよほんとにもう。財布でも落としたかって言おうとしただけなのに・・・」
「違いますから。福山さんが思いつくのってそういうのしかないんですね!」
「う~ん。当てたらなんかくれる?」
「何も上げません!ほんとにバカ言ってる気分じゃないんですよね。」
「そうなのか。でも悩みがあるなら言ってしまったほうがいいぞ。少しは気が楽になるから。お金のこと以外なら
何でも相談に乗るしな。」
「まあ福山さんがどうこうできるような悩みでもないんですけどね。どうせわかっちゃうし言いますけど、今日学校で
身体測定があったんですよ・・・」
「わかったぞ!ついに2m超えちゃったっていうんだろ!」
「もう!ほんとに福山さんてデリカシーがない人ですね!知らない!」
と言うとかれんはプイッとほっぺたをふくらませて横を向いてしまった。
「ほんとに2m超えてたの!?」
「適当に言ったんですか?ほんとに福山さんて信じられない人ですね!もうあたし辞める!」
「まあまあ。落ち着けって。身長が伸びるっていいことじゃないか。悪いことじゃないぞ!」
「私にとっては悪いことなんです!2mの女の子なんて・・・」
「いいことだって。長身の女の子ってみんなから好かれるんだよ。みんなの人気者だよ!」
「ほんと適当なことばかり言わないでください!みんな嫌がるに決まってるじゃないですか!」
「本当だって。少なくともここにはいるぞ。俺は2mの女の子好きだなあ。」
「えっ?ホントに?」
というとかれんは顔を赤く染めながら福山の方に振り向く。
福山はその表情にドキッとしながら、
「もちろん。そういう人結構いると思うぞ。」(まずい事言ったかな?かれんもこんな表情するんだ。)
「それならいいんだけどさ。」
かれんは明らかに福山を意識している様子だった。
仕草が女のものに変わった感じがしていた。
福山は話題を変えないとと思いながら、
「ところでさ、なんで長身なのが嫌なんだ?人より背が高いなんて、それだけで人に勝ったってことじゃないか。」
「女の子は誰でも嫌だと思うんだけどな。170cmぐらいでモデルみたいな感じだったらいいと思うんだけど、ここまで
大きくなっちゃったら嫌だよ。」
「だからなんで嫌なんだって話だよ。人を見下ろせるんだぜ、いいじゃないか。」
「べつに見下ろしたくないもん。何が嫌かって言われると・・・どこにいっても目立つし、変な目で見られるから。」
「目立つの結構じゃないか!アイドルなんだから目立ってナンボだぞ。変な目って言うけど、みんな憧れてるんだよ。」
「憧れとはちょっと違うと思うけど。他にも服とかサイズがなくてオシャレもできないし。」
「まあ、それについては確かに大変だなとは思うよ。でもだからこそいっぱい仕事してさ、お金を稼いで特注の洋服
作ればいいじゃない。」
「う~ん。あと絶対バレーかバスケやってるのとか言われるんだよね。やってないって言うともったいないって言われるの。
でも私運動音痴だからなあ。」
「そういう言葉が出るってことは相手がかれんに対してコンプレックスを抱いているってことなんだ。かれんみたいに
背が高くないから私にはできないけど、かれんならできるでしょうねってことだからな。」
「そうなのかなあ。なんだかごまかされているような気がするんですけど。でもそう言われるとなんで長身が嫌なんだろ。」
「そうだろ。長身であることは素晴らしいことなんだよ。長身バンザイ!」
「あっ、一つ思いついた。男の人って自分よりも背の高い女が嫌でしょ?」
「そんなことはないって。長身女性が好きな男はいっぱいいる。ここにも一人・・・」
そこまで言って福山は気がついた。
かれんがまさに愛の告白でも受けているような表情をしているのだ。
(これは言わないほうが良かったかな。かれんの奴勘違いしてそうだ・・・)
「まあ、とりあえずは仕事だよ。仕事をしないとな。」
「はい。(ポッ)」
かれんは完全に勘違いをしているようだった。
まさに恋する乙女といった感じになってしまっていた。


 それから1ヶ月。
今までは仕事や打ち合わせのある日にしか事務所には来なかったかれんだが、あの日以来ほぼ毎日顔を出すようになっていた。
福山はやばいと思いながらも、否定すれば更に状況を悪化させるのは目に見えていたので放置していた。
「ところで、クッキンアイドルもどきももうそろそろ終わりだなあ。」
「うん。あと1ヶ月ぐらいしかないね。もっとやりたかったな。」
「評判は良かったんだけどな。大きな体を折り曲げながら大きな手で細かい作業するのがいいって話題だった。」
と福山は軽口を叩いたつもりだったが、
「福山さんもそう思うの?」
と顔を赤らめながら聞くかれん。
「えっ?まあ、そうだな。そう思うよ。」
「だったら、言ってくれればいいのに~私いつでもご飯作ってあげるよ!あの番組で料理の自信ついたし。」
「そ、そうか。じゃあ、今度頼むよ。」
「うん。(ポッ)いつでも言ってね。」
かれんは未だに恋する乙女モードに入っているようだった。
「しかし、クッキンアイドルもどきのあとの仕事がいまだに未定なのが辛いな。」
「まあ仕方ないよ。やっぱり私みたいなの使いづらいでしょうからね。でかすぎだし。」
「だがな、俺は一ついいアイディアを思いついたんだ。」
「いいアイディアってなんですか?およめさんとか?」
「コホン。冗談はさておいて。それはDKI48だ!」
「DKI48?なんなんですか?それ。」
「AKB48は知ってるだろ?それの長身女性バージョンだよ。」
「はあ。DKIってどんな意味何ですか?」
「DeKaI(デカイ)ってことだよ!いいだろ!」
「全然よくないですよ~なんか全然可愛くないですもん。デカイって言葉から女の子を想像しないでしょ?」
「そっか、そう言われてみれば・・・じゃあGTS48はどうだ?」
「こんどはどんな意味なんですか?GTSって。」
「Giantess(女の巨人)って英語を省略したものだよ。これなら良くないか?」
「まあ、DKIよりはいいと思いますけどね。てことは48人集めるんですか?」
「まあ最終的にはそうするつもりだよ。でも最初はそこまで集まらないかもしれないから、48人にはこだわらないよ。
AKBだって最初から48人いたわけじゃないし。」
「でも何人かは集めないとならないですよね。誰かあてはあるんですか?」
「いや、まだない。これからオーディションをして集めるつもりなんだ。もちろんかれんはセンターな。」
「そんなに集まりますかね。長身女性って言われますけど、身長制限するんですか?」
「ああ。もちろん。最低身長190cmにしようかなと思っている。」
「190cm!?そんなに高かったら応募者いますかね?福山さん190cm以上の女の子私以外に知ってます?」
「う~ん、リアルな知り合いではいないな。でもバスケの選手やバレーの選手にはいるじゃない。」
「まあ何人かはいますけどね。そういう人たちが応募してくれればいいんですけど。応募者ゼロで私一人でGTS48って
やらなきゃならなくなったらいやですよ~」
「まあそういう時のために色々考えてあるよ。もしも一人だったら、48は足のサイズだって言いはるんだ。」
「なんですかそれ!私の足はそこまで大きくありません!」
「まあともかく色々と考えてあるし、オーディションもだいぶ大きな規模でやろうと思ってるんだ。もちろん社長も賛同してくれてるし。だからかれんも協力してくれよな。」
「う~ん。うまくいくとはとても思えないんですけどね。でも協力はしますよ。」
「よし!これから忙しくなるぞ!」


ついに走りだしたGTS48!
かれんの心配は現実のものとなるのか?
それとも福山の狙い通りAKBのようなビッグアイドルとなるのか?
ある意味ビッグではあるだろうが・・・
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  3. | トラックバック:0
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コメント

いつも次回が待ち遠しくなるような、素晴らしい作品をありがとうございます!

いきなり新しい設定で新展開ですね。とっても面白かったです。

DKIってマジに笑いました。そうくるかっと。声に出して笑っちゃいましたよ。
あと集まらなかったら、48は足のサイズってことにしようというのも爆笑です。将来的にはありうる話なのがすごいですが。

これからも期待しています。
いつも精力的に執筆して下さり、本当にありがとうございます。
  1. 2011/10/21(金) 03:21:13 |
  2. URL |
  3. GTS48ファン(笑) #-
  4. [ 編集 ]

GTS48ファン(笑)さんコメントありがとうございます。
ファン第一号ですねw
褒めていただいてほんとに嬉しいです。
DKIのくだりは自分では面白いと思いながら、でも他の人はどう思うかなと思っていたのですが
笑っていただけたのならすごい嬉しいです。
そこら辺の部分の感想はあまりもらえないので貴重です。
ホームページの掲示板でGTS48メンバーの募集をしてるので良かったら見てください。
これからもよろしくおねがいします。
  1. 2011/10/23(日) 01:50:35 |
  2. URL |
  3. たぬき #-
  4. [ 編集 ]

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