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長身女性の小説

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バレー少女のインタビューその後

 「ところで、今度の日曜日はあいてますか?」
「今度の日曜日ですか・・・あいてますよ。どうかしたんですか?」
「もちろんデートのお誘いですよ。どこか行きたいところあります?」
「で、デートですか!どうしようかな~」
顔を真っ赤にしながらその巨大な手を頬にあてる愛。
「いやでした?」
「嫌なわけないじゃないですか!ただ、デートに誘われたことなんてないんでどうしたらいいか・・・」
「ほんとに誘われたことないんですか?愛さん魅力的だから男がほっとかないと思うけどなあ。」
「そんなわけないじゃないですか。こんな巨大女を魅力的だなんていったのは田中さんだけですよ。田中さんの感覚はおかしいですよ。」
「ええ~っ。そんなことないとおもうけどなあ。まあ、とりあえず今度の日曜どこへ行くか決めますか。」
「あっ、そうでしたね。私はほんとどこでもいいんです。男の人がどういうところが好きかもよくわからないし・・・」
「じゃあ、遊園地みたいなところは?」
「遊園地はちょっと・・・体が大きすぎてほとんどの乗り物に乗れないんですよ。大学生の時に友達と一緒に行ったんですけど、
悲惨な結果に終わりました。ジェットコースターは安全バーが降りないし、足も納まりきらないし。観覧車なら無理すれば入れる
ような気はしますけど、体重が重いからバランスが崩れて怖いかもしれませんよ。」
「そっかあ。それじゃ、映画なんかは?」
「映画館だと私の後ろに座る人に申し訳ないんですけど・・・座っても普通の人が立ってるようなものですからね。
後ろの後ろのそのまた後ろの人ぐらいまで邪魔しちゃうかも・・・後私の足が座席に納まるかも心配です。」
「ボウリングはどうかな?」
「面白そうですけど・・・ボウリングって靴を借りなきゃならないんですよね?私の足が入る靴はレンタルしてないと思います。
ボールの穴にも指は入らないでしょうけど・・・何処でもいいって言っておきながらすいません!嫌になっちゃいましたか・・・?」
と、がっくりうなだれながら言う愛。
「いや、嫌になってませんよ。こちらこそ深く考えずに適当なこと言ってもうしわけありません。」
「謝らないでください!悪いのは私なんですから。あの、公園でも行って散歩しながらお話とかでもいいですか?
私の家の近くにできたばかりで結構広くて、でも人気があまりない穴場のような公園があるんですよ。
あっ、でも嫌だったら別にいいんですよ。そんな私なんかとそんなとこ行っても面白いわけないですし・・・」
「そんなことないですって!楽しそうじゃないですか。というか私は愛さんと一緒にいられたらどこでもいいんですけど。」
「そんなこと言っていいんですか?私と散歩しながら話してたら首が滅茶苦茶痛くなると思いますけど(笑)」
いたずらっ子っぽくにっこりと笑いながら言う。
恥ずかしがったり、落ち込んだり、笑ったり、思ったよりも表情が豊かな愛。
「首が痛くなるの期待してますね(笑)」
「それだけは保証できますよ(笑)じゃあ日曜日によろしくお願いします。」


 そして日曜日。
待ち合わせ時間は10時だったが、9時30分に公園へとやってきた田中。
「ちょっと早かったか。未だ着てないだろうな・・・」
とつぶやきながら辺りを見て回る。
「た・な・か・さ~ん。」
その声に後ろを振り向くと、目の前には水色の壁があった。
「うわっ!あっ、もう来てたんですか?」
「驚かしてすいません。実はだいぶ前から隠れて待ってたんですよ~」
とニコニコではしゃぐ愛。
大きなバッグを片手に、水色のコートとベージュのインナー、花柄のスカートといういでたちだ。
「おしゃれで、可愛いですね。」
「本当ですか?うれしいです。唯一と言っていいような外出着ですから。」
「(洋服だけをほめたんじゃないけどね)あんまり洋服もってないんですか?」
「はい。洋服自体は結構買ってるんですけど、すぐに着れなくなっちゃうから・・・去年の服なんてもう無理です。
成長期の子供みたいな感じなんですよ。もう24なのに。しかも一着の価格も高いし。」
「そんなにするんですか?」
「そうですよ~こんな服着るのは世界で私ぐらいでしょうから全部特注品なんです。生地だけでも普通の女の子の4,5人分ぐらいは
使いますし。このコートは20万くらいしてるんですよ。お父さんが就職祝いだって買ってくれたんです。その時にまだ大きく
なってるからって、相当大きめに作ったから今がちょうどくらいなんです。おかしいでしょ、20過ぎた女がまだ大きくなるって。」
と、笑いながら言う愛。
笑ってはいるがどことなく悲しげな感じだ。
「じゃあ、今度服をプレゼントさせてくださいよ。ね。」
「そんな、申し訳ないです。さっきも言いましたけど、どうしても高くなっちゃうし。私なんかのためにもったいないです。」
「そんなことないですよ。もちろん愛さんのためでもあるけど、私がいろんな愛さんを見てみたいっていうのもあるんです。
それに洋服作るところも見てみたいし。」
「そうなんですか。でもちょっと恥ずかしいなあ。服を作りに行く時は体のサイズを測られるし・・・」
「それがいいんじゃないですか。でも愛さんがどうしても嫌ならついては行かないですけど。」
「嫌ってわけじゃないんですよ、ちょっと恥ずかしいだけで。田中さんがいいって言われるならいいですよ。」
「楽しみだな~どのくらい伸びてるのかな?」
「もう。未だ先の話じゃないですか。今日だってまだこれからですし。」
「そうでしたね。まずは今日を楽しまないと。」
「そうですよ~じゃあちょっと歩きますか。こっちのほうに湖があるんです。」


 二人で並んで歩き出す。
足の長さが50cm以上は違うので、歩幅がぜんぜんちがうのだが愛が合わせる為に小股で歩く。
「ところで、愛さんは相当前から来てたんですか?」
「えっ?まあ。田中さんよりは早く来てましたけど・・・」
「何時くらいから隠れてたんですか?」
「え~っと、それはですね・・・8時くらいから・・・」
「そんなに前から!時間をまちがったんですか?」
「いや、そうじゃないんです。実は、初めてのデートなんでうれしかったりどきどきしたりで、昨日もほとんど寝てないし、
落ち着かなくてすっごい早く来ちゃったんです。で、どうしようかなと思ってたら私でも隠れれそうな所みつけたんで、
ついついそこに・・・何人か通りがかったんですけど大女が縮こまりながらニヤニヤしてるんで、びっくりしてました。」
「そうだったんですか(笑)でもそれだけ今日を楽しみにしてくれてたってことなんですよね?うれしいなあ。」
「楽しみでならなくて水曜日ぐらいからニヤニヤしっぱなしで、同僚や園児に怪訝な顔されてました。なんといっても
生まれて初めてのデートですからね。後一つ田中さんにお願いしたいことがあるんですけど・・・」
「なんですか?すぐにできることですか?」
「はい。私に敬語を使わずに話してほしいんですよ。名前も呼び捨てで。」
「じゃあ、愛もそうしてくれる?」
「私はだめですよ。田中さんのほうが年上だし。でも下の名前で呼んでもいいですか?」
「もちろん。俺の下の名前は正道だよ。」
「正道さん。うふふふふっ。」
「愛。」
「あっ!それと言ってなかったんですけど、私の本名はあいじゃないんです。」
「えっ?どういうこと?芸名?」
「漢字は愛なんですけど、まなって読むんです。バレー全日本に登録された時なぜかあいってなってて、なんだか言い出せなくて
そのままみんながあいちゃんって呼ぶので・・・まあそう呼ばれても嫌じゃないんですけど、正道さんにはちゃんと呼んでほしいから。」
「初めて知ったよ。まさかそんなことになってるとは・・・もしかしてほかにもそういうことある?」
「いや~それ以外には特にないと思うんですけどね・・・」
そういう会話をしながら歩いていると目的地であった湖へとついた。


 「綺麗な湖だね。水が透き通ってるよ。」
「でしょ?私もここにはたまに来るんですけど、なんだか癒されるような感じがするんです。」
「ボートに乗ってみようか?」
「無理ですよ~私が乗ったら沈んじゃいますよ~」
「そんなことないでしょ。ボートなんてそんなに簡単に沈まないと思うけどな。」
「でもバランスが悪くなりそうだし、怖いです。実は私泳げないし・・・」
「まあ無理にとは言わないけどね。それじゃ、あそこのベンチにでも座らない?」
そう言って湖のそばにあるベンチを指差す。
「そうですね。正道さんも首が相当痛くなってるだろうし。」
「実は(笑)だいぶ痛くなってた。」
そういってベンチに座る二人。
愛は大人が赤子用の椅子に座っているようなものなので、相当前に足を投げ出していた。
座っていても愛のほうが30cm以上は背が高いので見上げなくてはならないのだが、立っていた時よりは身長差は少なくなっていた。
「なんだか大分近づいた様な気がするよ。愛の足が長すぎるからかな。」
「そうですか?でも私の体のバランスは悪い気はしますね。足が長すぎるし、背が超高い割には顔はそれほど大きくないし、
でも足と手は体の比率からいっても大きすぎる様な気がするし。」
「俺からしたら完璧なプロポーションといった感じだけどね。顔なんか俺の顔よりも小さそうだよね。それでちょっと
素朴な疑問があるんだけど・・・」
「なんでしょうか?私に答えられることであれば。」
「愛って顔が小さくて手が大きいじゃない?だからさ、鼻ほじったりできるの?鼻の穴に指入る?」
「何かと思えば(笑)でも確かに入らないですよね。手が顔の倍ぐらいありますし。小指の爪の先くらいならなんとか。」
「手の大きさくらべてもいい?」
「いいですよ。じゃあ合わせてみますか。」
二人は手をあわせてみた。
当然のことながら愛のほうが大きいのだが、その差は圧倒的と言う外はない。
田中の手は愛の手の平に収まるぐいらいなのだ。
モチロン田中の手は成人男性の中でも大きいほうであるからいかに愛の手が大きいかということである。
「改めてみると、私の手ってすごい大きさですね。きもちわるくないですか?」
「そんなことはないよ。大きいほうがいいし。これが世界一の手なのかなって思うといいなって思う。」
「なんでこんなのがいいんですか(笑)そういえば私って世界一だったんですよね。大きいわけだわ。」
「俺みたいに大きければ大きいほど好きな男にとっては、世界一魅力的っていうことになるんだけど。」
「ほんとに変わってますね。ところで私時間もあったし、実はお弁当を作ってきたんですけど、食べていただけますか?
味の保証はできないんですけどね。」
「ほんとに!?うれしいな。愛の手作り弁当が食べられるなんて。すっごい楽しみ。」
そういうと、愛は二人の間にバッグから取り出した包みをおいた。
その包みを開けると3段の重箱が姿を現した。
「うわっ、すっごい豪華じゃない。うまそう~」
「そうですか?じゃあ食べてみてくださいよ。」
「いただきま~す。(もぐもぐもぐ)うまい!愛って料理超上手だね!」
「ほんとうですか?うれしいです。作ったかいがありました。」
「このから揚げ最高だね!おにぎりも食べやすく握ってあるし。」
「この大きな手で、その大きさのおにぎりを作るのって結構大変なんですよ(笑)」
「そういわれてみればそうかも。そういやどういう風に料理してるの?流しとか低すぎて使いにくいでしょ?」
「普通に立っては使えないですよ。もともと家の中では立つと天井に頭がつかえますから。だから流し台の前で正座するような感じ
で料理や片付けをしてますね。手が長いんでそのままで端から端まで手が届くんですよ。」
「そうなんだーその場面も見てみたいな。愛も一緒に食べようよ。すごいいっぱいあるしさ。愛っていっぱい食べるほう?」
「まあこの体なんで相当食べるほうだとは思いますよ。でも正道さんと一緒だと緊張しちゃうし、恥ずかしいからあまり食べられないかも。」
「そんなー緊張しなくってもいいのに。それに、俺はいっぱい食べる子のほうが好きだけどなあ。」
「それをまに受けて、私が本気出して食べたら大変なことになっちゃうかもしれないですよ(笑)」
「でも愛が本気出して食べたらどうなるのかは一度見てみたいね。食べ放題の店なんかだとつぶれちゃうのかも(笑)」
「ひっど~い。そこまでは食べないですよーだ。」
そんな他愛もない話をしながら弁当を食べていった。
相当な量があったので田中はもうおなかいっぱいといった感じだが、愛はまだまだ余裕がありそうである。
愛のほうが1.5倍は食べていたのであるが。


 「今日はいっぱい話しもできたし、お弁当まで食べられたり、楽しかったよ。」
「私も楽しかったです。またお願いします。」
「今度は愛の服をプレゼントする約束だったでしょ?」
「本当にいいんですか?目が飛び出るような価格しますよ。」
「いいんだよ。お金のことは気にしないで。俺がそうしたいんだから。」
「本当ですか?うれしいです。」
田中はここで抱き寄せてキスでもしたいなと思っていたが、この身長差では愛が屈んでくれないかぎり無理である。
そこで田中は手を差し出し、握手を求めた。
「それじゃ、またね。」
愛は握手をするだけでも真っ赤になりながら、
「はい。これからもよろしくお願いします。」
と挨拶をして二人の初デートは幕を閉じた。
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  1. 2012/03/07(水) 22:34:16|
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